


ブルースロックに根差したストーンズオリジナルサウンドを真に確立した1968年12月リリースの「Beggar’s Banquet」。その前の1967年は、1月にBetween The Buttons、7月にFlowers(米国のみ)、12月にTheia Satanic Majesties Requestと次々に新作をリリースしましたが、どれも試行錯誤、実験的な味わいのある作品で、サイケデリック、フラワームーブメントの影響が大きい、バンドの本質とは少し外れたレコードとなりました。もちろんそれぞれの作品にはヒットした名曲が含まれており、ストーンズ流サイケサウンドが味わえるファンには逆に楽しい1年となりました。
Between The Buttons

名作「Aftermath」の次作としては9か月待たされた割には、少し地味な印象の作品となりました。もちろん、1,3の大ヒット曲は今でもライブで歌われる永遠の名曲です。
US盤 Let’s Spend The Night Together、Yesterday’s Papers、Ruby Tuesday、Connection、She Smiled Sweetly、Cool Calm And Collected、All Sold Out、My Obsession、Who’s Been Sleeping Here、Complicated、Miss Amanda Jones、Something Happened To Me Yesterday
Flowers

「BETWEEN THE BUTTONS」リリース後に米国向けに出された2枚目のコンピレーション盤。1967年リリース。未発表曲は3曲で、フラワームーブメントに合わせた企画盤になっています。素敵なコンピです。
米盤「BETWEEN THE BUTTONS」に収録された”LET’S SPEND~”と”RUBY TUESDAY”が再録、英盤のみに収録された”BACKSTREET GIRL”,”PLEASE GO HOME”,英盤「AFTERMATH」のみに収録さた”MOTHER’S LITTLE HELPER”,”TAKE IT OR LEAVE IT”,”OUT OF TIME”が入っています。ちょっとややこしいです。テンプテーションズの代表作”MY GIRL”も!
Ruby Tuesday、”Have You Seen Your Mother, Baby, Standing in the Shadow?、Let’s Spend the Night Together、Lady Jane、Out of Time、My Girl、Back Street Girl、Please Go Home、Mother’s Little Helper、Take It or Leave It、Ride On, Baby、Sittin’ on a Fence
There Satanic Majesties Request

約30年前、どうしても3Dジャケットも欲しくて、Forever Recordで初版国内盤5,200円で購入(右、今いくら位なんだろう?)。写真で見るとピントが合ってない感じにしか見えませんけどね。普段聴くときは,2003年ABKCOのリマスターCDですので、一度も針落としたことのない3DLPです。
Stones盤サージェントなんて言われてましたが,ジャケットデザインは確かに雰囲気似ていますけど。ストーンズ自身での初プロデュース作品で 来日公演でも演奏したShe’s A Rainbow、2000 Light Years From Homeが入っているので有名ですが、ドラッグカルチャーどっぷりの67年を象徴する1枚ということで楽しみましょう。
Sing This All Together,Citadel,In Another Land,2000 Man,Sing This All Together (See What Happens),She’s A Rainbow,The Lantern,Gomper,2000 Light Years From Home,On With The Show