



1972年、ストーンズの初来日が発表され、チケット発売当日学校終わってからチケット買いに銀座へ、ソニービルにあった販売センターではすでに売り切れ。次に有楽町そごうビルの上に行くと、なんと売ってました!! スタンド席でしたが、即購入しました。やったー!
私にとっての当時の洋楽は、The Beatlesが教科書、The Rolling stonesがアイドルでした。ベガーズバンケット、レットイットブリード、スティッキーフィンガーズ、メインストリートのならず者、あふれ出る才能を余すところ無く傑作を毎年のように量産していた時代。そして最高のライブバンドとの噂、オルタモントの悲劇、ギミーシェルター、ブライアンの謎の死、ビアンカ、ジェリルホール、様々な情報を雑誌から仕入れて、そりゃライブ観たいわ。
いつになったら来日するのか、キースの逮捕歴があるから無理だとか噂はあったものの、それでも待っていました。すると1972年、大手の呼び屋ではないよく知らないプロモーターが招へいしたとマスコミで話題になりました。しかし、ミックが1969年の大麻不法所持による有罪判決が原因で入国拒否され中止に。えっ、チケット買ったのに。悔しいけどお金ない高校生だったので、LP買うお金ほしいからチケットを払い戻しに行きました。今も持っていればとのちに後悔しましたけど当時は無理。来日公演をその後17年待つことになるとはその時は思いもよりませんでした。

「Nasty Music」
来日できなかったことにより、ブート熱は上がり、西新宿詣でが始まりました。なかなか買えなかったのがNasty Music!新宿レコードの壁に飾られていましたけど、1万円超えるブートには全く手が出ません。CD時代になってやっと手に入れましたが。

1973年ミックジャガー29歳。この年のツアーは様々なBootがありますが、LP時代1番有名だったのが名作「Nasty Music」、ミックテイラー在籍中にはオフィシャルライブ盤が発売されなかったのですが、彼の演奏の素晴らしさが光ります。メンバーが嫉妬したとか、マジ?オフィシャル盤持っていても、Nasty Musicは必ず聞けと言われた名ライブ盤です。
内容は72年のアメリカンツアーと73年のヨーロッパツアーを組み合わせた全17曲、つまり幻の日本公演の前後で、武道館に思いをはせるにはピッタリなんです。74年に脱退するミックテイラーも最高ですが、バックのボビー・キーズやジム・ホーンのホーン・セクション、イアン・スチュワートも素晴らしいんです。
「King Biscuit Flowers Hour」放送音源と1972年7月26日MSG公演の流出SDB音源を使用しているので音質もバッチシ。現在では、発掘されたコンサート完全再現音源、音質向上したオフィシャル盤もありますが、Nasty Musicはストーンズファン必聴の絶頂期、ミックテイラー時代の完璧ライブ盤ですね。
【収録曲】 Forest National, Brussels, Belgium, October 17, 1973 (1st show)
A-1. Brown Sugar (10/17/73 1st)
A-2. Happy (09/09/73)
A-3. Gimme Shelter (09/09/73)
A-4. Tumbling Dice (10/17/73 1st)
A-5. Doo Doo Doo Doo Doo (09/09/73)
A-6. You Can’t Always Get What You Want (10/17/73 1st)
A-7. Dancing With Mr.D (10/17/73 1st)
A-8. Angie (10/17/73 1st)
B-1. Honky Tonk Women (10/17/73 1st)
B-2. Midnight Rambler (10/17/73 1st)
B-3. All Down The Line (07/26/72)
B-4. Bye Bye Johnny (07/26/72)
B-5. Love In Vain (07/26/72)
B-6. Sweet Virginia (07/26/72)
B-7. Rip This Joint (10/17/73 1st)
B-8. Jumping Jack Flash (10/17/73 1st)
B-9. Street Fighting Man (09/09/73)