
1968年にリリースしたCash最初のライブアルバム。1955年の名曲「Folsom Prison Blues」の後、刑務所での演奏を録音することに興味を持っており、13年の年月を経て、1968年1月13日にカリフォルニア州のフォルソム州立刑務所で2回のショーを行いました。収録されたFolsom Prison Bluesのliveバージョンはシングルヒットもしました。やっぱりこの曲は癖になる。好きだなあ、現場で聴きたかったよ、無料コンサートだし(笑)
アルバムは、アメリカのカントリーチャートで1位、全米アルバムチャートで15位。その後のAt San Quentin(1969年)、På Österåker(1973年)、A Concert Behind Prison Walls(1976年)と、刑務所でのライブアルバムが続くことになりました。
2003年にはRIAAからトリプルプラチナに認定され、リリース以来、史上最高のアルバムの1つとして認められています。2003年、ローリング・ストーン誌の史上最も偉大なアルバム500枚のリストで88位。2003年にはアメリカ議会図書館が国立録音登録簿に追加するために選んだ50の録音のうちの1つに。2006年タイム誌の史上最高のアルバム100枚にランクイン。『ギター・ワールド』誌と『ファー・アウト』は共に史上最高のライブ・アルバムと評価。
日本人には分かりずらいが、カントリーミュージックをベースとしたアメリカ文化においての評価は非常に高いです。刑務所でのライブ、受刑者とのsympathyの共有。英語がわかればもっと楽しめただろうに。アウトローでジャンキーのイメージの黒ずくめの男の武骨なまでのロック魂は時を経てもリスナーの心に響きます。
低音が魅力のロカビリー、ブルース、ロック、ゴスペルと多岐に亘る音楽性により、カントリー・ミュージック殿堂、ロックの殿堂、ゴスペル・ミュージックの殿堂入りを果たしており、バックバンドのザ・テネシー・スリーの独特のサウンの元、コンサートでは常に「Hello, I’m Johnny Cash. 」で始まり、続いて名曲『Folsom Prison Blues 』を演奏していました。
Johnny Cash at San Quentin

1969年2月24日にサン・クエンティン州立刑務所で録音され、同年6月にリリースされました。全米アルバムチャート1位。1969年にゴールド、1986年にダブルプラチナ、2003年トリプルプに認定。ジム・マーシャルによるアルバムのカバー写真も有名な名作ライブです。
このアルバムはアルバム・オブ・ザ・イヤーを含む多くのグラミー賞にノミネートされ、「
A Boy Named Sue」で最優秀男性カントリー・ボーカル・パフォーマンス賞を受賞しました。
Walk The Line 映画

「ウォーク・ザ・ライン/君につづく道」は、2005年公開のジョニー・キャッシュの伝記映画で、特に彼の2人目の妻となった歌手のジューン・カーターとの関係を描いている。ホアキン・フェニックスとリース・ウィザースプーンは映画中の歌を自分で歌っており、リース・ウィザースプーンはアカデミー主演女優賞を受賞しました。私も当時映画館へ観に行きましたが、とても感激した記憶があります。


“I Walk the Line」は1956年に作曲・録音した曲。ビルボードチャートでキ最初のNo.1ヒットとなり、最終的に米国のポップチャートでNo.17. 2004年、ローリングストーン誌は「史上最も偉大な500曲」のリストで30位にランクイン。また、2014年6月には史上最高のカントリーソング100曲のリストで第1位にランクインした。この渋いラブソングは本当に癖になります。
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Cash版Ghost Riders In The Skyも素晴らしいです。