
時代は飛びますが、「Metamorphosis」は、1975年にAbkco recordsよりリリースされた未発表曲、アウトテイクを集めたアルバム。プロデューサーはAndrew OldhamおよびJimmy Miller。全米8位、全英45位を記録しヒット作になりました。
私にとってはやはり1曲目Out Of Timeのカッコよさに痺れます。Heart If Stoneもいいなあ。
「時代背景」 Rolling Stones Recordsを自ら立ち上げ、1971年にSticky Fingers,1972年にExile On Main St.、1973年Goats Heads Soup、1974年It’s Only Rock’n RollとNo.1ヒットの名作を次々に発売し、ロック界の王者として君臨。そして1975年6月6日にMade in the Shadeという素晴らしいベストアルバムを発売しました。
一方Abkco recordsは、1971年に「Hot Rocks 」 UK 3位、US 4位)1972年に「More Hot Rocks 」 (US9位)と素晴らしいベスト盤を発売。さらにAbkcoの戦略として、[Made in the Shade」と同日に「Metamorphosis」をリリースしました。
本作からのシングルは、「I Don’tKnow Why/Try A Little Harder」(US42位)「Out Of Time/Jiving Sister Fanny」(UK45位、Us81位)がリリースされています。
2002年、アブコからデッカ時代のストーンズのアルバム22作がリマスターされたCDとして再発され、良質な音で現在聴くことができます。LPのA面は64年から66年。12曲目からのB面は68,69、70年というデッカ黄金時代のデモ曲でここもお薦めです。最高のロックンロールバンドの実力で売れた渋いコンピです。
収録曲
- Out of Time 1966年4月27日から30日にかけて収録 デモバージョン
- Don’t Lie to Me 1964年6月11日、シカゴ、チェス・スタジオにて収録。
- Some Things Just Stick in Your Mind 1964年6月29日から7月7日にかけて、ロンドン、リージェント・サウンド・スタジオおよびデッカ・スタジオにて収録。
- Each and Everyday of the Year 1964年8月31日から9月4日にかけて、リージェント・サウンド・スタジオおよびデッカ・スタジオにて収録。
- Heart of Stone 1964年7月21日から23日にかけて、リージェント・サウンド・スタジオにて収録。初期バージョン
- I’d Much Rather Be with the Boys 1965年2月、デッカ・スタジオにて録音。キース・リチャーズとアンドリュー・オールダムの共作。
- (Walkin’ Thru The) Sleepy City 1964年8月31日から9月4日にかけて、リージェント・サウンド・スタジオおよびデッカ・スタジオにて収録。
- We’re Wastin’ Time 1964年8月31日から9月4日にかけて、リージェント・サウンド・スタジオおよびデッカ・スタジオにて収録。
- Try a Little Harder 1964年6月29日から7月7日にかけて、ロンドン、リージェント・サウンド・スタジオおよびデッカ・スタジオにて収録。
- I Don’t Know Why 1969年6月30日頃にロンドン、オリンピック・スタジオにて収録。ミック・テイラーも参加。スティーヴィー・ワンダー作曲
- If You Let Me 1966年8月31日から9月2日にかけて収録。
- Jiving Sister Fanny 1969年5月24から7月2日にかけてのオリンピック・スタジオにて収録
- Downtown Suzie 1969年4月23日、オリンピック・スタジオにて収録。
- Family 1968年5月、オリンピック・スタジオにて収録。
- Memo from Turner 1968年11月17日、オリンピック・スタジオにて収録。
- I’m Going Down 1970年7月14日から15日にかけて、オリンピック・スタジオにて収録。