
怪しげなライブ盤「Live at Watkins Glen」
敬愛するThe Bandは1967年より1973年まで活動し、ライブバンドとしても定評がありました。それは、「Rock Of Ages」,「Last Waltz」というロック史上に残る名盤を聴くとよくわかります。1995年に「Live at Watkins Glen」を突然リリースした時は、オフィシャル盤ですので即購入しました。1973年7月28日にニューヨーク州ワトキンス・グレン郊外で60万人を前に開催されたワトキンス・グレン・ロック・フェスティバルのライヴ・アルバムと言えばそりゃあ飛びつきます。
後で知ったのですが、実は5と9曲目.すなわちガース・ハドソンのオルガン・ソロ「Too Wet to Work」と「Jam」の2曲だけが実際のライブ音源。群衆のノイズをオーバーダビングしたスタジオアウトろテイク「Back to Memphis」と「Endless Highway」。他、1971年12月のアカデミー・オブ・ミュージック・ショーの4曲と1969年のウッドストック・フェスティバルの「Don’t Ya Tell Henry」。という寄せ集めのなんともあきれた、タイトルに偽りありのCDでした。演奏自体は良いのでコアなファン用ですね。
Rock Of Ages
ロック史に残る名作ライブですので、詳しい説明はいらないでしょう。購入当時、2枚組LPでこの渋いロックを勉強していました。まだよくわからなかったところはあったものの、スタジオ盤と変わらない演奏、カナダ人だけどアメリカンルーツミュージックの神髄に迫る音楽は、心に染みるものがありました。これ1枚あれば本当は海賊盤はいらないのですが、、、

1971年12月28-31日 アカデミー・オブ・ミュージック(ニューヨーク市) USチャート6位
オリジナル発売後様々なリイシューやボックスが発売されていますが、2001年のデジタル・リマスター・リイシューには、ディランのボーカル4曲を含む未発表曲のディスクが追加されているのでお勧めです。
オリジナルLPでは、それまでのスタジオ・アルバム4枚からと、新曲「Get Up Jake」とカバー3曲「Baby Don’t You Do It」「Loving You Is Sweeter Than Ever」「(I Don’t Want To) Hang Up My Rock and Roll Shoes」を演奏しています。また、ボブ・ディランは大晦日のショーでサプライズ訪問をし最後4曲を演奏しましたがそれはリイシュー盤で聴きましょう。
2013年、キャピトルは『Live at the Academy of Music 1971: The Rock of Ages Concerts』をCD2枚組とボックスセットの両方でリリースしており、これが完全版となりますが、私は購入していません。
The Last Waltz
歴史的なラストコンサート。もちろん最初は映画館で観ました。素晴らしい演奏ですが、LPで全部聞くとおなか一杯になります。ライブ盤聴くならまずはRock Of Agesからでしょうか。

Crossing The Great Divide 1961~1991
1996年にScorpioから発売された3枚組CDのブートレグです。未発表曲集で、ライブも含まれており高音質のため当時かなり話題になりました。



ブートでライブ曲を聴くとバンドの素の演奏が聴けます。オフィシャル盤はオーバーダブや編集されてるために最高の演奏になりますが、本当のライブの姿を聴けるのもブートの魅力かと思います。